【保存版!!】「背景ボケ」の正体!F値(絞り)をマスターして

突然ですが、下の2つの写真はどちらがミラーレス/iphoneで撮ったか分かりますか??(同じF値2.8で撮影)

正解は左が「ミラーレスカメラ」右が「iphone」

みんな分かったかな?背景のボケの綺麗さが違うよ。

0.ふわっとした写真が撮りたい!!

カメラを手にしたあなたが、一番撮ってみたい写真。 それは主役がくっきりと浮き立ち背景が「ふわっ」ととろけるような写真ではないでしょうか。

そう思って一眼カメラを手にしたものの、設定画面に並ぶ「F1.8」や「F5.6」といった謎の数字を見て、「……えっと、どっちに動かせばいいの?」と迷っていませんか?

今回は、カメラ初心者の最大の楽しみであり、上達への近道でもある「F値(絞り)」について、実践的なテクニックを交えて3分でわかりやすく解説します。

1. F値(絞り)の正体は「光の門番」

F値とは、別名で「絞り値(しぼりち)」とも呼ばれます。一言でいうと、レンズの中にある「光が通る穴の大きさ」を数値化したものです。

  • F値が小さい(穴が大きい): 窓を全開にしている状態。光がたっぷり入ります。
  • F値が大きい(穴が小さい): カーテンを細く開けている状態。光が少ししか入りません。

「F1.8の方が値が小さいのに穴が大きいの?」と戸惑うかもしれませんが、まずは理屈抜き「ボケさせたいなら、数字を小さく!」と呪文のように覚えてしまいましょう。

2. なぜF値を小さくすると背景がボケるのか?

F値を小さく(穴を大きく)すると、「ピントが合う範囲」が極端に狭くなります。これを専門用語で「被写界深度(ひしゃかいしんど)が浅い」と言います。

被写界深度(ひしゃかいしんど)とは、ピントを合わせた位置の前後で、くっきり写る「ピントが合って見える範囲」のことです。絞り(F値)、レンズの焦点距離、撮影距離の3要素で変化し、F値を大きく(絞る)、焦点距離を短く(広角)、被写体から離れるほど深くなるよ

  • F値を小さくしたとき(例:F1.8): ピントの合う範囲が「薄い紙」一枚分くらいになります。瞳にピントを合わせると、数センチ後ろの背景はすでに範囲外になり、とろけるような「ボケ」に変わります。
  • F値を大きくしたとき(例:F11): ピントの合う範囲がグーンと深くなります。手前の花から遠くの山まで、全部にピントが合った、いわゆる「パンフォーカス」な写真になります。

3. レンズの「限界」を知っておこう

実は、F値はどんなレンズでも同じ範囲で動かせるわけではありません。レンズの正面や側面を見てみてください。

「単焦点レンズ(例:50mm F1.8)」

「F1.8」などの数字が1つだけ書かれているレンズです。非常に明るく、背景を大きくボカすのが得意なレンズです。

ボケはスマホでは出せないので、まずはカメラをとにかく楽しみたい場合は、最初のレンズで単焦点レンズは個人的にアリです。値段もズームレンズより安いのが多いですよ。

これからカメラを始める人(SONYユーザー)におすすめ単焦点レンズは「SONY FE 50mm F1.8」と「SONY E 35mm F1.8 OSS

「ズームレンズ(例:F3.5-5.6)」

キットレンズによくあるタイプです。これは、「広角で撮る時はF3.5まで小さくできるけど、ズームするとF5.6までしか小さくできないよ」という、ズームによって限界値が変わる仕組みになっています。


4. 実践!「ボケ」を操るための3つのステップ

理屈がわかったら、次は実践!!

① モードダイヤルを「A(またはAv)」にする

まずは、カメラのダイヤルを「A(絞り優先モード)」に合わせましょう。 「F値だけは自分で決めるから、あとの明るさ調整はカメラにお任せ!」という、初心者に最もおすすめのモードです。

② F値を「一番小さい数字」に設定する

迷わず、そのレンズで設定できる一番小さな数字(開放といいます)にしてみましょう。ボケを最大限に楽しむための基本設定です。

③ 「ボケの4要素」を意識してシャッターを切る

F値を小さくするだけでなく、以下の要素を組み合わせると、ボケはさらに劇的になります。

  1. F値を小さくする: 基本中の基本。
  2. 被写体に近づく: カメラと主役が近いほどボケます。
  3. 背景を遠ざける: 主役と背景が離れているほど、背景はとろけます。
  4. ズームする: 望遠(ズーム)で撮るほど、ボケは強調されます。(これはズームレンズを使っている時に限る)

5. F値を小さくする「もう一つの大きなメリット」

背景をボカす以外にも、F値を小さくすることには重要な役割があります。それは、「暗い場所での撮影に強くなる」ことです。

穴を大きく開けて光をたっぷり取り込めるので、

  • 夜の室内でも写真がザラザラ(ノイズ)になりにくい
  • シャッタースピードを速く保てるので、「手ブレ」や「被写体ブレ」を防げる

「室内で撮るといつも写真が暗い、あるいはブレる」という悩みは、F値を小さくすることで解決できることが多いのです。


6. あえてF値を大きく(絞る)べきシーン

「常にF値を小さくすればいい」というわけではありません。あえて数字を大きくして「絞る」べき時もあります。

  • 集合写真(F5.6〜8): 小さすぎると、前列の人にピントが合って後列の人がボケてしまいます。
  • 壮大な風景(F8〜11): 手前の岩から奥の山まで、隅々までくっきり見せたい時に。
  • 料理の記録(F4〜5.6): お皿全体をしっかり写して、美味しそうな情報を全部伝えたい時に。

被写界深度の図を思い出してね。


まとめ:F値はあなたの「表現」の数値

F値(絞り)をマスターすることは、カメラに撮らされるのではなく、自分の意志で写真をコントロールするための大きな一歩です。

  • 主役を引き立て、とろけるボケを作りたいなら、数字を最小に!(動植物やポートレートに)
  • 暗い場所でブレずに明るく撮りたいなら、数字を最小に!(絞りすぎはピントが合う範囲が狭い)
  • 風景や集合写真をカチッと写したいなら、数字を大きく!(F値は8~16)

まずは今日、お家にあるお気に入りの小物を相手に、F値を1つずつ変えながら撮り比べてみてください。背面モニターで写真を確認した時、「あ、これだ!」という自分好みのボケ味が見つかる瞬間が、カメラが一番楽しくなる瞬間です。


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