
夏の夜空を彩る年間最大級の天体イベント、「ペルセウス座流星群」の季節がやってきました!
「夜空を流れる星を自分のカメラで綺麗に収めてみたい」「でも、暗い夜空の撮影って設定が難しそう…」と思っていませんか?
実は、基本的な設定とコツさえ押さえれば、初心者でも幻想的な流星写真を撮ることができます。
流星群の基礎知識から、8月12日・13日の狙い目スポット、失敗しないカメラ設定、そして星景写真に欠かせないおすすめ三脚まで、分かりやすく徹底解説します!
1. そもそも「流星群」ってなに?
撮影に入る前に、少しだけ流星群の正体をおさらいしておきましょう。
流星群(りゅうせいぐん)とは?
彗星などが撒き散らした塵の帯に、地球が突入することで発生する現象です。塵が地球の大気に飛び込む際、摩擦で発光したものが「流れ星」となります。
毎年決まった時期に地球がこの塵の帯を通過するため、同じ時期に多くの流れ星が見られます。中でも「ペルセウス座流星群」は、1時間に数十個もの流れ星が観察できる「三大流星群」のひとつとして知られています。
2. 8月12日・13日の見頃と「晴れ」を狙える観測場所の選び方
ペルセウス座流星群は8月12日〜13日頃に極大(もっとも多く流れるピーク)を迎えます。
北東の空に放射点があり、そこから四方に流星が流れます

8月13日の0:00~3:00ごろまでがピーク⭐︎
観測場所を選ぶ3つのポイント
- 光害(街明かり)が少ない場所街明かりが強いと、暗い流れ星が光に埋もれてしまいます。山間部や海岸沿い、天文台のある公園などが最適です。
- 空が広く開けている場所流星はペルセウス座の方向だけでなく、夜空のあちこちに飛び出します。視界を遮る建物や高い木がない場所を選びましょう。
- 最新の天気予報で「雲がないエリア」を狙う8月中旬は太平洋高気圧や夕立の影響を受けやすい時期です。気象庁や雨雲レーダーを活用し、12日深夜〜13日明け方にかけて「雲量が少ないエリア」へ移動するのが撮影成功の最大のかぎです。
星空用のおすすめアプリ
私が使用しているのは主に2つのアプリ。
- 「Sky Tonight」無料アプリです。スマホを空にかざすだけで星や星座の位置がわかる、初心者にも使いやすい人気の天文・星空観察アプリです。(長くなるので詳しい使い方は後日。。。)
- 「サン・サーベイヤー」買い切り型(¥1,500円)のアプリ。主に太陽や月、天の川の位置を確認できるアプリです。
3. ペルセウス座流星群をきれいに撮る!カメラ設定&撮影テクニック
ここからは、実際にカメラを使って流星を捉えるための具体的な設定を解説します。
必要な機材チェックリスト
- 一眼レフまたはミラーレスカメラ(マニュアル撮影ができるもの。センサーサイズはフルサイズかAPS-Cがよい)
- 広角レンズ(焦点距離 14mm〜24mm 前後、F値2.8以下のレンズが好ましい)
- 頑丈な三脚(風揺れを防ぐため)
- レリーズ(リモートシャッター)またはカメラのインターバル撮影機能
- 予備バッテリー&レンズヒーター(結露対策)
失敗しない基本のカメラ設定
流星はいつ・どこに流れるか予測ができません。そのため、「広角レンズで空を広く捉え、連続してシャッターを切り続ける」のが基本スタイルになります。
| 設定項目 | おすすめの設定値 | 解説 |
| 撮影モード | Mモード(マニュアル) | 露出を一定に保つため |
| フォーカス | MF(マニュアルフォーカス) | 遠くの明るい星で拡大ピント合わせを行う |
| 絞り(F値) | 解放〜F2.8(なるべく小さく) | 星の光を多く取り込むため |
| ISO感度 | ISO 1600 〜 6400 | ノイズと明るさのバランスを見て調整 |
| シャッタースピード | 8秒 〜 15秒(200ルールに則る) | 星が線にならず、流れ星をくっきり捉える長さ |
| ホワイトバランス | 電球色 または 3500K前後 | 夜空を深みのある青色に仕上げる |
| 手ブレ補正 | OFF | 三脚使用時の誤作動を防ぐ |

シャッタースピードを長すぎ(20秒以上)にすると、地球の自転によって星が点ではなく「線」として伸びてしまいます。「500ルール(500 ÷ 焦点距離 = 限界秒数)」を目安に、星が点に写る範囲で設定が良いです。自分はもっと厳しくして200ルールにしてます。
構図づくりのコツ:「星景写真」を意識
空だけを写すよりも、地上にある木、山、建物、湖面などのシルエットを画面の下部(1/3程度)に入れる「星景写真」の構図を意識すると、ストーリー性のある素敵な写真に仕上がります。


4. 星景写真に欠かせない!おすすめの「三脚」選び
星空撮影において、カメラと同じくらい重要なのが「三脚」です。夜間は数秒から数時間にわたってカメラを固定するため、グラつきや風揺れがあるとすべてブレた写真になってしまいます。
星景写真向け三脚の選び方
- 耐荷重に余裕があるか(カメラ+レンズの重量の2〜3倍以上)
- カーボン製(軽量でありながら振動吸収性に優れている)
- パイプ径が太い(25mm〜28mm以上推奨)
おすすめの定番三脚モデル
1. Leofoto(レオフォト) LS-284C + LH-30
軽量・コンパクトながら驚異的な固定力を誇るカーボン三脚。持ち運びしやすく、星景写真ファンから絶大な人気を集めています。
2. NEEWER 197cm カメラ三脚 TP77
1万円以内で初めて買う3脚なら個人的にこれかなと思います。私も初めてはこれを買いました。少し重たいですが、星景写真のようにブレが許されないシーンだと力を発揮してくれます。
3. SLIK(スリック) ライトカーボン E84
コストパフォーマンスに優れ、初めて本格的なカーボン三脚を購入する初心者にも扱いやすいエントリー〜中級モデルです。

プロの星景写真家さんの知見も参考にしてみてね。
5【全国】一生に一度は行きたい!日本屈指の星空スポット3選
全国規模で「圧倒的な暗さ」と「星の濃さ」を誇る聖地です。
1. 阿智村(長野県)
- 特徴: 環境省の全国星空継続観測で「星が最も輝いて見える場所」第1位に選ばれた日本一の星空の村。
- 見どころ: ナイトツアーが開催される「ヘブンスそのはら」など、標高1,400m超のゴンドラで上がる山頂エリアは光害がほぼ皆無。天の川が肉眼でくっきり立体的に見えます。
2. 美星町 / 井原市星空公園(岡山県)
- 特徴: まち全体で光害防止条例を制定しており、アジア初の「星空保護区」にも認定された“星の街”。
- 見どころ: 街灯に光が漏れないシェードが施されるなど自治体ぐるみで夜空を守っており、井原市星空公園や美星天文台からは360度開けた最高の星空が広がります。
3. 野辺山高原(長野県・八ヶ岳エリア)
- 特徴: 「日本三選星名所」のひとつ。標高1,300m〜1,400mの冷涼な気候と澄んだ空気が魅力。
- 見どころ: 「国立天文台 野辺山宇宙電波観測所」の巨大な45mパラボラアンテナが立ち並び、アンテナのシルエットと天の川を組み合わせた印象的な星景写真が狙えるフォトジェニックな場所です。
【関東】都心から行ける!本格星空撮影スポット4選
関東圏内で「方角が開けている(=星景写真が撮りやすい)」おすすめスポットです。
1. 戦場ヶ原 / 奥日光(栃木県)
- 関東屈指の暗さを誇る星空の聖地
- ポイント: 標高約1,400mに位置し、湿原の木道や日光の山々を前景にしたスケールの大きな星景写真が撮れます。展望デッキがあり、カメラの三脚を安定して立てやすい点もブロガー・写真家におすすめの理由です。
2. 東浪見(とらみ)海岸(千葉県)
- 「鳥居×天の川」が狙える太平洋沿いの超有名スポット
- ポイント: 太平洋に面しているため東〜南の空が非常に暗く、海から立ち上る見事な天の川が撮影できます。海岸にある「鳥居」をシルエットにした印象的な1枚が撮れるため、SNS映え・ブログ映え抜群です。
3. 堂平山天文台(埼玉県)
- 都心から約2時間!山頂から見下ろす星空
- ポイント: かつて国立天文台の施設だった場所で、標高876mの山頂からは360度視界が開けます。関東平野の夜景の明かりと、上空に広がる星空の対比を狙う表現におすすめです。
4. 渋峠 / 志賀草津高原ルート(群馬県・長野県境)
ポイント: 圧倒的な標高により空気の透明度がズバ抜けています。真夏でも涼しく(夜間は防寒着必須)、条件が揃えば「眼下に広がる雲海・街明かり」と「頭上の満天の星・流星」を同時に捉える幻想的な写真が撮れます。
日本一標高が高い国道(標高2,172m)からの雲海と星空

まだまだ他にもたくさんのスポットがあるので、ここから調べてみてね。
6. まとめ:しっかり準備してペルセウス座流星群を迎え撃とう!
ペルセウス座流星群の撮影ポイントをまとめます。
- 8月12日〜13日の夜〜明け方が最大のチャンス
- 街明かりが少なく、天気が良い開けた場所を選ぶ
- 広角レンズ・F値開放・ISO3200前後・SS10秒前後で連続撮影
- ブレを防ぐ頑丈な三脚を用意する
流れ星は一瞬の出来事ですが、写真に残せたときの感動は格別です!ぜひ今年の夏は頑丈な三脚とカメラを持って、ペルセウス座流星群の撮影にチャレンジしてみてくださいね。

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